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意外と難しい⁉ 専門性が高い百貨店の店舗内装
百貨店(デパート)への出店が決まったら⁉
百貨店の店舗なら、内装工事は実績がある専門の業者に頼むのが一番です!
では、普通の店舗の場合と百貨店とでは、デザインや内装工事で何が違うのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
Contents
- 店舗面積が小さすぎることも.. 1
- 既存の設備を活かす.. 1
- 開放感を持たせ、店のコンセプトがわかりやすい内装にする.. 2
- 百貨店は工事が可能な時間帯やスペースが限られている.. 3
- 複数の業者から見積もりを取り、吟味する.. 3
- 経験豊富な業者なら、近隣のお店に配慮した工事作業をしてもらえる.. 3
- 内装デザインから施工までを一貫して任せられる業者を選ぶ.. 3
- まとめ.. 4
店舗面積が小さすぎることも
百貨店内での出店では、思いのほかスペースがもらえないということもあります。
この場合、商品が陳列される什器と、バックヤードのスペースとをコンパクトにまとめつつ、お店の存在感を損なわないようなデザインにする必要があります。
また、百貨店には、建物の重量を支えられるよう大きな柱があちこちにありますので、その柱が店舗スペースをさらに狭めている場合も。
狭い店舗内でも、商品をじゅうぶんに陳列でき、かつお客様が余裕をもって店内を周れる導線を確保するというデザインが求められるわけです。
納得のいく店舗デザインをしてもらうなら、百貨店の内装工事に強い業者に依頼するのが一番です。
既存の設備を活かす
百貨店の場合、フロアコンセントや空調の位置などが決まっているので、それらを意識して店舗内をデザインする必要があります。
例えば、フロアコンセントの位置が微妙であれば、各什器に配線できるような分岐ルートを考える。
お客様がコードに足を引っかけてしまうことがないような配線にする。
店舗面積が小さい場合は、お客様の導線を邪魔しないよう、什器間の通路の幅をじゅうぶんに設ける。
さらに、バックヤードのスペースをどのくらい設けるかによって、回遊性のあるお店になるかどうかが決まるとも言えます。
可能であれば、百貨店に強い内装工事業者と一緒に現場を視察し、レイアウトをデザインしていくと安心です。
お客様の流れを意識する
エスカレーターを降りると、無意識に左に曲がってしまうという人は多いでしょう。
通路を歩いていても、なんとなく右側通行をしてしまう人が多いなど、人の流れには傾向があります。
百貨店では、人が何となく取る行動を意識して導線がデザインされていることが多いもの。
そのため、百貨店にお店を出す場合は、その導線を意識して什器等をレイアウトしないと、「入りにくいお店」としてお客様から敬遠されてしまう可能性があるのです。
お客様の多くは、隣のお店を見た流れで近くのお店にも入ってみる、という動きをします。
隣のお店の出口の近くに入口をつくってみたり、隣のお店を出たお客様の目にすぐ留まるよう商品をディスプレイしてみるなどの工夫もおすすめです。
また、下りエスカレーターの正面に位置するお店なら、エスカレーターに乗った状態で商品が目に入るように什器を陳列すれば、降りた後そのまま来店してくれる可能性が高りますね。
お店の前の通路に対して、什器を垂直に並べるのもおすすめ。
こうすると、店内全体がすっきり見渡せるのです。
他にも、店頭では什器を左右対称に並べて商品をディスプレイにするのも有効です。
シンメトリーにすることで、門構えのような印象になり、お店全体を上品に見せてくれます。
どうすればお客様の目に留まりやすくなるか、デザイン業者とも相談しながら決めていくとよいでしょう。
開放感を持たせ、店のコンセプトがわかりやすい内装にする
百貨店では、そのお店が何を扱っているかがすぐわかるような内装の方がよいでしょう。
雰囲気づくりを優先して照明を落としてみたり、入り口を小さくしてしまうなどすると、存在感が薄く入りづらいお店になってしまいます。
また、百貨店ではフロアごとに、似たコンセプトのお店がひしめき合っているもの。
お客様に「ここに私の店がある」ということが少しでも早く伝わるよう、離れた位置からでもどんな商品がディスプレイされているかわかるようなデザインにするのもよいですね。
とはいえ、目立とうとするあまり床や壁に奇抜な色を採用してしまうと、悪目立ちして却ってお客様が入りづらいお店になってしまいます。
周囲のお店と余りにかけ離れた雰囲気の空間にならないよう、気を付けたいところです。
しかし、飲食の場合は、たとえ百貨店であっても、お店の前を壁で囲うなどして隠れ家風にし、入店したお客様に非日常感を味わってもらう演出をしたタイプのお店もあります。
それでも、入り口を大きくしたり、店内が見渡せる窓を設けるなどして存在感を出すようにする。
気軽に入りやすそうな外観で、お店のコンセプトをわかりやすくした方がお客様に認知されやすいでしょう。
百貨店は工事が可能な時間帯やスペースが限られている
百貨店のお店の内装工事は、やはり百貨店での実績が豊富な業者に依頼するべきでしょう。
と、いうのも、一般的な店舗の内装工事は日中に行いますが、百貨店の場合、夜間に行うよう求められることが多いためです。
百貨店は365日営業しているため、たった一店舗の工事のためだけに閉店や休館するわけにはいきません。
そのため、夜間の工事に対応できる内装工事業者を探す必要があります。
こうした百貨店ならでは事情を理解していて、夜間の工事作業も依頼しやすい業者を選んだ方がスムーズでしょう。
複数の業者から見積もりを取り、吟味する
店舗デザインには流行があります。
お店を出すなら、流行を意識しつつ、自分の要望も活かしてデザインしてくれるデザイナーがいる業者を選びたいですよね。
開業まで日程に余裕がある場合は、複数の業者にデザインを依頼してみるのもおすすめです。
多くの業者は、施工実績を画像つきで会社のホームページに載せていますので、選定の上でよい参考になります。
さらに、インターネットで業者の口コミなど、評判を予めチェックしておくこともおすすめです。
いくつか業者をピックアップし、デザインの他、工事費用の見積もりも作成を依頼しましょう。
それらをじっくり比較し、業者を選定していくとよいでしょう。
余りに安すぎるところは、工事が始まってから追加費用が発生するケースもあるので、予め業者に確認しておいた方がよいでしょう。
逆に高すぎるところも業者に確認し、費用の内容に納得がいかない場合は避けた方がよいでしょう。
業者によっては、内装デザインだけを行い、施工は下請けの業者に依頼しているところもあります。
なお、見積が高い業者は、施工を外注することで中間マージンが発生し、その分費用が高くなっているということも考えられます。
また、業者に質問したときの担当者の対応も、業者選定のポイントのひとつ。
親身にこちらの話を聞いてくれたり、提案力のある業者なら安心です。
経験豊富な業者なら、近隣のお店に配慮した工事作業をしてもらえる
一般的な店舗と違い、百貨店内はお店同士が隣り合ったいわば“密”な状態。
そんな中で内装工事を行うとなると、近隣のお店に迷惑がかからないような配慮が人一倍求められます。
工事は他のお店の営業の迷惑にならないよう、閉店後の夜間に行われることが多いのですが、それでも工事で起こりがちな振動やホコリなどで隣のお店がなんらかの被害を被ってしまうことも心配されます。
百貨店内の内装工事経験が豊富な業者なら、その点をきちんと配慮し、養生や囲いなどでじゅうぶん対策した状態で工事をしてくれます。
また、内装工事が完成するまでの間、お客様や他店からは現場の作業状態が見えないようにする配慮もしてもらえるので安心です。
内装デザインから施工までを一貫して任せられる業者を選ぶ
内装デザイン業者には、お客様との打ち合わせやデザイン業務のみ行い、実際の内装工事は下請けに出したり外注するところもあります。
しかし、中にはデザインから施工までを一貫して任せられる業者もありますので、そういった業者を選ぶのもおすすめです。
一貫して対応できる業者の場合、終始同じ人が担当してくれることが多く、それなら工事の進捗状況も確認しやすいですし、デザインや施工で何か質問したいときにすぐに回答をもらえるなど任せていてとても安心できます。
内装にこだわりたい、自分の細かな要望が通るか心配というケースでは特に、トータル的に対応してくれる業者の方が向いているでしょう。
まとめ
百貨店の店舗内装デザインや工事は、百貨店での実績が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
百貨店では、お店の内装工事を夜間に行うことがあったり、隣のお店に配慮した工事が求められたりするためです。
また、内装デザインも、フロア全体の人の流れを意識し、近隣のお店に埋もれないよう存在感のあるレイアウトにしなければならないなど、専門性を求められます。 可能であれば複数の業者にデザインを依頼して見積もりをとり、じゅうぶん吟味して業者選びをするのがおすすめです。